雨漏りの水が濁っていたら

雨漏りしている水を観察して、色が付いているように感じたら要注意です。水が濁っているのは雨が直接そのまま落ちているからではなく、汚れを含ませながら伝っていることの証明だからです。木造建築の一戸建てに住んでいて、雨漏りの水が濁っているとしたら、腐敗してしまった木材が懸念されます。柱や梁が国産の天然無垢材であれば、腐敗しにくいのですが、柱と梁以外の部材や筋交いなどに輸入材を使用して施工されている場合があります。

輸入材の部材を使用すると建築コストが下がり、低価格の木造建築一戸建てが完成します。輸入材の多くは湿気で劣化しやすく、衛生害虫が寄り付きやすいのが難点です。木造建築の一戸建てで発生する雨漏りが、濁った水で流れ落ちている場合は、木材の腐食が進行していて雨水に溶け出てしまっている可能性が高いです。雨水の入り口を塞いでしまえば、雨漏りそのものは解消されます。

雨水の入り口を塞いでも傷んでしまった木材は回復しません。透明なはずの雨水が濁った水になるくらいに木材が腐敗していたら、除去したほうがダメージ拡大を防止できます。雨漏りが修理できても、害虫被害が発生してしまうような状況になってしまうからです。天井裏や内壁に断熱シートが施工されていると、入ってしまった雨水が乾燥しにくく、蓄積されてしまう場合もあります。

屋根や外壁を修理するタイミングで、屋根裏や天井裏を確認してもらい、水に溶け出してしまうような腐敗が発生していないかチェックしましょう。修理のタイミングを同じにできれば、新しい木材への交換は、木材価格と部材の追加費用で、同時施工してもらえます。

Filed under: 住宅関連, 屋根リフォーム, 東京Tagged with:

No comment yet, add your voice below!


Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Comment *
Name *
Email *
Website